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国の行く先

こんにちは。

最近、ここモザンビークの経済状況が悪化している。
原因は2つ。

1. 与党と野党の紛争がいつまで経っても終わらない
  - むしろ悪化し、紛争エリアが拡大の傾向にある
2. 政府の隠し債務が発覚
  - 債務状況を説明しないかぎり、支援は一旦やめます、というドナー(支援国、団体)が発生

これらの問題により、今起きているのが、ドルの高騰と現地通貨安だ。
上記2つは、国の信用を失うに十分な問題なので、信用で成り立っている通貨は当然下落してしまう。

下落すると何が起きるか。
外貨建ての債務額が、自動的に増える。
35メティカル/ドルだった為替レートが、70メティカル/ドルになったらどうなるか。
ちなみに、今の銀行為替レートは、70を超えている。
昨年の同時期と比べると、現地通貨は半分ほど価値を失った。
デフォルトになるんじゃないか?という懸念が、僕にはある。

また、多くの物を輸入品に頼っている国なので、物価が上がる。
今、ほとんどの物価が上がっている。

さらに、経済が悪化すると、連動して治安も悪くなる。
以前は全く聞かなかった犯罪を、最近よく耳にする。
バイク2人組によるひったくりは、僕の滞在地でよくある犯罪の一つとなった。
他にも、僕の滞在地ではほとんど聞かないが、首都と中部のベイラ州では、誘拐事件が多発している。

こうした状況だと、国外投資や観光客も減ってくる。
旧宗主国であり、今もモザンビークと関係の深いポルトガルを参考に考えてみよう。
なんと、2015年と比べ、モザンビークへの投資額が80%減っている(6,300万ユーロ→1,200万ユーロ)。

【参考記事↓】
http://noticias.sapo.cv/info/artigo/1481980.html

話は少し脱線するが、上記記事で興味深いことに、中国からのモザンビークに対する投資額は、国外投資額の6割を占めているらしい。
※2016年上半期の新規投資

投資額の大きいインフラ事業にドンドン乗り込んでいるんだろう。
彼らにとっては、他国の尻込みしている今がチャンスなのかもしれない。

いずれにせよ、僕にできることは、危険管理を適切に行い、ひっそり活動を進めることだ。という、強引なまとめ方で今回は終わりにします。

今回は以上です。

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