現地スタッフのアブドゥル、車両運転中に白バイ警官の機嫌を損ね、危うく留置場入りでした。
アブドゥルは、僕を含む日本人に対しては紳士だが、現地人に対しては態度が雑になる傾向がある。
「ここモザンビークで、攻撃的に接して得することなんてないから、気をつけた方がいいよ。」
4月上旬に、彼へそう伝えたことがある。
珍しく真面目に言ったつもりだったが、響いていなかったのだろう。問題は起きた。
断っておくが、彼に交通違反といった明確な否があったわけではない。
白バイ警官からの質問に対する対応・態度が、なんとなく警官の気に障った。
そこから話がもつれ、もーつれぇ(もうツラい)状況になってしまった。
白バイ警官が応援を呼び、(僕の)車を警察へ運ぶ宣言をした。
アブドゥルは運転席から降り、鍵を渡すよう命じられた。
アブドゥルは納得がいかない様子で、それを拒み、険悪な雰囲気に。
ここで必要なのは、ガンジーの「非暴力不服従」精神、ではない。
「非暴力服従」が正解だ。
僕「あーうちのスタッフがご無礼を働き申し訳ございません!行きましょう警察へ行きましょう。ほらアブドゥル、早く鍵を渡して。さぁ行きましょう。」
警察へ行った後も同様の態度で応じ、相手の言い分にひたすら同意した。
そして次第に警官の怒りも冷め、アブドゥル留置場入り・車両没収という最悪の事態は回避。
罰金3,000mt(約1万円)で事態は収束した。
問題解決後、彼に以前伝えたこと(攻撃的態度は得しないということ)をもう一度説明した。
ようやく彼は、腑に落ちた様子になった。
「それでは、次からはあの白バイ警官に会わないよう、避けて運転します!」
あぁ、僕の言語能力では、彼を教育することはできないのだろうか。
そんな嘆きとともに、罰金の立替で預金を削られた日でした。
今回は以上です。