もうすぐ日本へ一時帰国ですが、あまり帰りたくありません。
20代の半分以上、モザンビークで過ごしてきたので、日本の楽しみ方がわかりません。
さて今回は、前回に引き続き、ポルトガル語翻訳についてです。
ポルトガル語の翻訳のポイントについては、前回の記事で説明したとおりです。
本記事では、例えばある報告書の翻訳を頼まれた時、どういう手順を踏めばいいのか、それについて書いていきます。
1. 依頼主の意図を探る
まず、最初に翻訳の依頼が来たら、
依頼主の求めているもの
を探りましょう。
・全訳か、要点だけか
・個人的な資料か、誰かに提出するためか
とりあえず全訳に取り組んだら、要点だけでよかった。
依頼主だけに見せるものと思いきや、複数名に見せるための翻訳だった。
こういった事態にならないよう、気をつけましょう。
(先週末の翻訳作業、要点だけでよかったのに、途中まで全力で全訳してしまいました・・・)
相手の依頼意図を把握し、それを満たす成果品(翻訳したもの)の提出を心掛けましょう。
そうすれば、また次の依頼がきます。
2. 一度に完璧に訳さない
翻訳を開始したあなた、いきなり最初の文章が理解できない。さて、どうしますか?
僕ならその場合、
「これはパッスゥ〜」
っと言って、次に進みます。
全文つまづくことなく訳すのは、まず無理です。
なので最初の1クール目は、
・ざっと訳す
・わからない文章は、無視する
で、いきましょう。
ざっと訳す時のポイントは、日本語の組み立てもいい加減でOK、なところです。
最初からガチガチに取り組んだら、翻訳作業が嫌になります。
大事なのは、1クール目を軽快に終わらせることです。
そうすることで、全体像がぼんやり把握でき、作業時間が予測しやすくなります。
3. 2クール目で難作業へチャレンジ
1クール目は、翻訳作業が嫌にならないように、軽快に進めることが大事でした。
さて、2クール目。
2クール目は、
・1クール目で理解できなかったところを、潰していく
・翻訳済みの部分の日本語を、ある程度整える
ことを行います。
理解できなかった部分の作業なので、頭に負担がかかります。
でも、大丈夫です。決してあなたは、作業から逃げ出しません。
なぜなら、1クール目である程度作業しているので、
全体の作業の重みが減っているからです。
1クール目から難しい部分の訳にチャレンジしたら、くじけます。
作業初めは軽作業で勢いをつけ、ノッてきたら難作業へ挑戦。
そのスタイルがオススメです。
4. 3クール目で、仕上げ
さあ、難作業の2クール目も終わったあなた、ちょっとお茶でも飲んで休憩しましょう。
・・・はい、3クール目ですね。
ここでは、仕上げを行います。
内容としては、
・日本語を整える
・文書全体を整える
といったことを行います。
作業量自体は、それほどありません。が、あなたの成果品を決定づける最終場面なので、集中を切らさないように。
・・3クール目、終わりましたか?あ、そうですか終わりましたか。
それではこれを早速、依頼主へ提出・・・
する前に、最後のポイントをどうぞ。
5. 一晩寝かせる(自分も寝る)
3クール目が終わったら、すぐ提出せずに、一晩寝かせてください。
そうすることで、翌日、スッキリした頭で翻訳文書を見直せます。
このステップを入れるか入れないかは、人次第ですが、一度は試してみることをオススメします。
翻訳に限らず、有効なテクニックだと思いますよ。
おわりに
いかがでしたか?
上記に説明したやり方は、個人でポルトガル語を翻訳したいときにも、有効な方法です。
- 自分の翻訳意図を意識
- 1〜3クール作業を回して翻訳
- 一晩寝かせて、見直し
さあ、これでポルトガル語翻訳もこわくありません。
一緒にドンドン、翻訳力をつけていきましょう。
それでは、また。