こんにちは。今回は、
ポルトガル語を、初級レベル→中級・上級レベルへもっていく方法
について書きたいと思います。
私はかれこれ6年間、アフリカのポルトガル語圏に住んでいます。
日本人にとって、ポルトガル語は親しみのない言語ですよね。日本の本屋へ行っても、英語やスペイン語と比べると、参考書の種類が少ない状況です。
そのため、日本人がポルトガル語を覚えるのは、工夫が必要です。
滞在2年目あたりで感じたのは、
「初級から抜けだすには、どうすればいいか?」
ということです。
ただでさえ少ないポルトガル語の参考書、メインは初級教材ばかりで、中級のものは少ない。
でも、日常会話レベルのままだと、現地人との会話に広がりが出ない。
そうした葛藤、試行錯誤を得てたどり着いたのが、これからお話する方法です。
念のため、私のポルトガル語力をお伝えすると、2年前にDAPLE(ポルトガル語上級検定)を合格しています。
これはポルトガルのCAPLEという機関が実施している検定で、公式の検定はこれとブラジルのCelpe-Brasがあります。
私の居住地ですと、年に3回試験が受けられるので、昔はそれをモチベーションの源泉にして勉強していました。
DAPLEの上にあるのがDUPLE(ポルトガル語最上級)で、これは来年取得する予定です。
それでは、ポイントを3つあげていきましょう。
1. とにかく文章を書き続ける
これは大事です。
私のポルトガル語力が伸びたのは、日本のコンサル会社に入って、アフリカで毎日ポルトガル語で文章を書いていたからです。
報告書といった、人に見られる文書はいい文言をひねり出そうとするので、新しいフレーズを積極的に調べるようになります。
お決まりのフレーズが固まってきたら、それを今度は会話の中に取り入れると、より理解が深まります。
文章を書く環境にない場合は、アプリを使った環境づくりを行いましょう。
オススメアプリは、下記の2つです。
両方とも、自分が投稿したポルトガル語の文章を、ネイティブが校正してくれます。
Hello Talkのほうが気軽に投稿できるので、まずはそちらから始めてはいかがでしょうか。
2. 話をじっくり聞いてくれるネイティブを見つける
これも大事ですね。
話せるようになるには、実際に話さないといけません。
その際重要なのは、身の回りに
話を最後まで聞いてくれるネイティブを置く
ことです。
単語力もなく、話が単調になりがちな初級時代。油断するとこちら側は簡単な意思疎通で済ませ、あとは相手の話を「うんうん」頷いて聞くだけ、そういうこと、よくあります。
でもここでストップ。
あなたが必死にポルトガル語を絞り出そうとしている状態、これはレベルアップに欠かせない状態です。
最初はとぎれとぎれでも、何度も同じ言葉を使えば、いつかスラっと言えるようになります。
その赤んぼうのような時期に、お母さんお父さんの役割を果たしてくれる人を、探してください。
ネイティブの人と交際できる恋愛力があれば、ネイティブ異性と付き合うのも有効な方法です。
個人的にオススメは、飲み仲間を作ること。
お酒の力を借りると、あら不思議、ポルトガル語がいつもより流暢に話せます(少なくとも自分はそうなる)。
恥ずかしさがなくなるんですよね、お酒を飲むと。
相手も話半分に、リラックスした状態で話を聞いてくれるので、ここぞとばかりにポルトガル語を話しましょう。
3. 日本語表記の参考書から卒業する
中級を目指すなら、日本語脳でポルトガル語を話すことをやめましょう。
ポルトガル語をポルトガル語で理解する。そうしないと、いつまでも会話や文章の書くスピードが上がらず、ネイティブと楽しい会話ができません。
この状態にもっていくには、日本語でポルトガル語を考えない工夫が必要です。
例えば、ポルトガル語ーポルトガル語の辞書を買い、わからない単語はそれだけ使って調べる。
本や記事などを、意識して一切邦訳しないで読みこむことも、ポルトガル語脳を作るのに効果的です。
また、ポルトガル語で書かれた参考書があれば、それに挑戦してみるのもオススメです。
その際は、モチベーションを落とさないように、簡単なレベルから始めてください。
難しいのから始めると、気持ちが折れます。
私は以前、現地の高校の参考書を買って勉強したことがありますが、いまその本は行方知れずです。
おわり
いかがでしたか?
比較的マイナーな言語である、ポルトガル語。
初級から中級・上級にたどり着くための参考になればとても嬉しいです。
それでは、また!