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人と違うことに生きづらさを感じたら読む3冊の本

こんにちは、やんびーです。

大学時代、体育学部であったのにも関わらず、日々を読書しながら過ごしていました。
そのおかげで友達は増えませんでしたが、読書量は増えました

今回は、人と違うことに生きづらさを感じている人にオススメしたい本を紹介します。

全て学生時代に出会った本たちです。
日本社会に生きづらさを感じ、モザンビークへ飛び出して10年目の僕がオススメするので、少しは説得力があるかと思います。

※書評は「だ・である調」で書いています。勢い重視で。

1.非属の才能/山田 玲司

実はこの本は、昔記事で紹介したことがある。

www.palavra-world.com

この本からのメッセージは
人とズレてたって大丈夫。群れずに繋がれ。
これに尽きる。

人に同調して生きると苦しむことになる、と具体例を提示しながら冷静に『非属』を語っている本。非属とは、人と異なる部分を指している。

もし、非属の状態に不安を抱えた時はどうするか?
この本では面白いことを提案している。

自分の尊敬する人物を心の師にし、
『○○なら大丈夫って言ってくれるさ!』
と勝手に応援してもらっている風にし、支えてもらう。

【僕の場合】
尾崎豊ならアフリカで生きている自分へ
「君が君であるためには、勝ち続けなきゃならないのさ!」
と言ってくれるはず。ようし、進もう!

みたいな感じだ。

また、この本では属さない生き方を勧めながらも
同調しなくてもいいが協調はしよう』と提案している。

自分は変わっていると考える人が陥りがちなのが

①  私は変わっているんです病

②  自分はいつも正しい病

③ メジャーだからダメ病

④ 俺は偉い病

の4つ。
上記4つに心当たりがある人は気をつけてほしい。
自分を押しつけず、他人を受け入れながら己を貫くのが『群れずに繋がる』極意なのだから。 

なんとなんと無料公開中!

「あ・・・ありのまま、今起こった事を話すぜ。俺はみんなにこの本を紹介するつもりでAmazon・楽天のリンクを貼った。だが、いつのまにか無料公開していた」

 

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驚愕の無料公開中。みんな、急ごう。

2. 脱線者/織田裕二

俳優の織田裕二さんの自伝。
僕は織田さんの演技が好きで、最初はこの本をただの1ファンとして購入した。

が、

自殺しようと思ったことがある(引用:脱線者 著/織田裕二 朝日文庫)
と強烈な冒頭から本はスタートする。

あ、これはただの自伝じゃないぞ。そう一瞬で思わせる出だし。

高校時代テニスに明け暮れていた織田さんは、怪我をしてテニスをやめることになる。
そこで感じた孤独、人間不信、自分の無価値さに絶望し、一時は自殺まで考えた。

が、彼はそこで
今までの人生をリセットして、全く違う自分となって生きていこう
と決める。

苦手だった人前にも積極的に出るようになり、無口な自分から
『ピント外れだけどよく喋るやつ』へと自分を変えていった。

本では、自らを人と異なる『脱線者』と自覚しつつも、考えを貫き生きてきた姿が描かれている。

生きづらさを感じている人には、次の織田さんの言葉を届けたい。

世界が変わらないなら、自分を変えるしかない。

自分を変える作業に、最後は行き着く。

きみの理想のまま生きていたいのなら、もっと強くなりなさい。

けれども、その理想に押し潰され、耐えられなくなって、死んでしまいたいと思うくらいなら、その理想を変えてみたらどうだろう。

【引用】脱線者 著/織田裕二 朝日文庫

何か感じる点があるなら、是非ともこの本を手にとって読んでみてほしい。  

3. 人生の成功とは何か 著/田坂 広志

もしあなたが『自分にとっての成功』をまだ定義していないなら、この本を読むといい。 

僕にとって田坂広志さんを知れたのは、大学時代の救いだった。

大学3年生、よくわからないまま就職活動が始まり、僕はその波に飲まれた。
蓄積したものが読書程度だった僕には、就職というのものがピンときておらず、とりあえず・・・の感覚で会社説明会やセミナーに顔を出していた。

そんな中、たまたま参加したセミナーで田坂さんがスピーチをしていた。
なんとなく興味を持った僕が最初に買った本が、この『人生の成功とは何か』だ。

以来、田坂さんの本やPodcastをむさぼり読む/聞くようになった。
就活をストップし、大学を休学していた一番精神の不安定な時期、毎日聴いていたのは田坂さんのPodcastだった。

・・・と、田坂さんのことは書き始めたらキリがない。別記事で紹介するとして、ここでは本著の紹介をする。

この本で田坂さんは、人生の成功について考えるなら
勝者の思想』『達成の思想』『成長の思想』を見つめる必要性を説いている。

勝者の思想 → 達成の思想 → 成長の思想 へと考えを成熟させることが、人生の成功に繋がる。

1) 勝者の思想

たとえ競争に勝っても、待っているのは次の競争。
競争に終わりはなく、心のゆとりが徐々に失われていく。
また、競争に重きを置くことで、人間同士の結びつきが薄まっていく。

2) 達成の思想

他人との戦いから、自己との戦いへと思想が深化する。
しかし、夢の実現や目標の達成は約束されていない

目標達成に囚われてしまうと、欠乏感からいつまで経っても満たされることの無い人生を送ってしまう。

3) 成長の思想

達成思想の先にある思想。
人生の苦労や困難を自分の糧として捉え、成長のために人生を歩む

たとえ目標を達成できなかったとしても、あなたの成長は約束されている

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この本で一番好きな話が、冒頭で出てくる『ニーチェの永劫回帰の思想』だ。

人生の最後、死ぬ前に
今までの人生と全く同じ人生をもう一度生きられるか?」と問われた時、Yesと答えることができるか。

これに「Yes」と答えることができれば、成功した人生といえる。そんな話。
この問いに「Yes」と答えるためには、思想を『成長の思想』まで高めていく必要がある。

自分のやりたいことがわからない・やりたいことが出来ていない。
そんなモヤモヤした状態なら、まずはこの本を読んでみてほしい。

本だけでなく、田坂さんの講演を収録した動画も全力でオススメする。
講演を真剣勝負と捉えている田坂さんの講演は、本とは違った迫力がある。


なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか

番外編: 完全自殺マニュアル 著/鶴見 済

大学時代、友人のKに紹介された本。
Kについては、他の記事で何度か紹介している。8年間社会から逃げ続けた男、それがKだ。
www.palavra-world.com www.palavra-world.com
本のタイトルにギョッとしたかもしれない。

だけど、この本は別に自殺を勧めているわけではない。
本当に逃げたくなったらこういう手段がある、と自殺方法を詳しく書くことで
よし、いつでも死ねるならもう少しだけ生きてみるか!」と読者に思わせる。

そんな想いが込められた本だ。

実際僕も、読み終わった後はネガティブな気持ちではなく、どちらかというと爽やかな気持ちになった。
言ってみれば、死と向き合う気持ちにさせてくれた。

問題作となっていそうな本だが、もし機会があれば一度読んでみてもいいかもしれない。

普通の本ではありえない、異質の世界へとあなたを導いてくれる。

終わりに 

いかがでしたでしょうか?

本記事は
まだこれらの本に出会ってなかった過去の自分
へ勧める気持ちで書きました。

人と違っていいのかわからない

周りと同じ価値観で生活するのに疲労感を抱く

そんな人には、一度今回紹介した本を読んでほしいと願っています。
(『非属の才能』と田坂広志さんの講演動画は無料なので、すぐ目を通していただきたい!)

ということで、今回は以上です。
最後まで読んでいただき、感謝です♪
カニマンボー(ありがとう)。

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